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工務店の知恵 | |||||||
1、間崩れ(マクズレ)っ何? 在来工法の寸法の基準は3尺(910)となりますが、3尺の倍数で割り切れない寸法のことを間崩れといいます。当然材木の寸法基準も3尺ですので間崩れになりますと、中途半端な寸法になり、無駄な材木が発生し、強度的には継ぎ手部分が弱くなってしまいます。限られた敷地を有効に使うためには間崩れになる事がありますが、できるなら3尺の倍数でプランをつくりたいものです。 2、家相は大事 風水がはやっていますが、風水と家相は同じようなものです。玄関は「東南 」「北西」が吉。「北東 」「南西」は凶などと言います。がんじがらめに家相に縛られてプランをつくる必要はないと思いますが,家相は「住みやすい家」、「使いかっての良い家」をつくるため大切な要素のひとつではないでしょうか。 3、屋根の形は、単純がよい。 屋根の形は切妻、寄棟、入母屋、片流れ等あります。プランや斜線制限によって屋根の形が決まりますが、できるだけ単純な形にしましょう。複雑な屋根になりますと「谷」といって傾斜する屋根が交差する部分ができ、雨仕舞いが難しくなってしまいます。屋根の目的は雨を防ぐ事ですので、デザインを重視するより、適正な勾配で単純な形の切妻、寄棟のほうが、雨漏りの心配は少ないはずです。当然、将来のメンテナンスも複雑な屋根に比べて楽になります。 4、正方形の部屋と長方形の部屋ではどっちが使いやすい? 応接間やダイニングルームは、正方形に近いと使いかってが悪く、家具がうまく置けません。図面がありましたら、ソファー、テーブル、食器棚など図面と同じ縮尺に切り抜いて配置してみましょう。意外と使いにくい事がわかるはずです。 5,吹き抜けっていいの? 住宅展示場に行くと吹き抜けのあるモデルハウスが多いですね。確かに広々とした空間は気持ちがよくお客様の希望も少なくありません。ただし、空間が広がりますので、エアコンをつけても暖かい空気は天井にあがってしまい冬は足元が寒くなってしまい気持ちの良いものとは言えません。吹き抜けを応接間につける時は床暖房の設置をお勧めします。 6、子供部屋が1番大事? お客様とプランの打ち合わせをしてますと、子供部屋を最優先させる傾向があります。確かに、将来のあるお子さんに一番良い部屋を与えたい気持ちはわかりますが、ある程度の年齢になれば就職、結婚などで独立し空き部屋になりませんか?10年、20年先の事まで考える必要がないのかもしれませんが子供部屋はお子さんに「貸す」いう感覚が必要です。 7、土台には桧を使う。 基礎の上にはじめにのる構造材を土台といいます。土台は建物全体の荷重を受けますので、材質が特に大切になります。強度、耐腐朽性,耐蟻性が土台の条件となります。この条件に当てはまるのが桧の芯もち材の赤身です。ちなみに赤身とは、木材の中心部分が赤茶けているものをいいます。建売住宅等では、非常に腐れ易いといわれる米ツガに防腐剤を注入した「防腐土台」を頻繁に見かけます。防腐土台は緑、黒といった汚い色をしていますのですぐわかります。予算のない住宅であってもせめて土台だけは桧を使いたいものです。 8、「ラワン」ってなに? 軽量で柔らかいので、加工が大変楽な材木です。そのため家具や箱などに良く使われホームセンターでもおなじみです。防虫加工をしてありますが、まれに中から虫がでてくることがありますので日曜大工でラワンを使われる方は覚えておいて下さい。 9、柱の「背割り」って何 芯もち材のみえがかりに発生する割れを防止するために、背の部分に芯までのこぎりをいれることです。背割りをしておけば。ひび割れが入った場合でも、割れている部分が,割れを集めてくれるので他は安全です。訪問販売の業者の中には、背割りを見て「この材木はひびが入っている。」とでたらめな説明をする人がいるようですからあきれてしまいます。 10、ペアガラスって重くないの 2枚の板ガラスの間に乾燥空気をいれることにより断熱、結露防止に優れたガラスをペアガラスと言います。最近はかなり普及してきましたが、9尺の間口でベランダやテラスの入り口につける時は障子を4枚にしましょう。デザイン重視で障子を2枚にすると重いのでサッシの開閉に苦労します。それから遮音効果はあまり期待できません。 11、いつも同じ網入りガラスが割れる 何度ガラスを入れ替えても同じようにひびが入ってしまうガラスがあります。もちろん、石を投げられたとか台風で物が飛んできたわけではありません。サッシのガラスの網が水分を吸って膨張するためガラスを割るのですが、他のガラスは割れないわけですからいくつかの自然条件とエアコンの熱風、給湯器の排気等が重なると割れてしまうようです。残念ながら原因がはっきりわからないのが現状です。もし、現在網がひし形に細かく入っているヒシワイヤーでしたら、縦に荒く入るPパラにすると効果があるかもしれません。ただしそのガラスだけデザインが変わってしまいます。 12、ベランダの手すりは横格子にしない。 エクステリアメーカーで販売しているベランダや外階段の手すりには横の格子はありません。なぜなら、横格子にすると子供が上って転落する恐れがあるためです。メーカーでは作りませんのでわざわざスチールで横格子を製作してある建物をたまにみかけますが、設計士、施工会社の良識を疑います。エアコンの室外機や小さな物置に上って子供が転落するケースもありますので、室外機の位置にも、気をつけましょう。 13、「漏水かも?」と思ったら 急に水道料金が上がったり、お天気が続くのに、犬走りがじめじめしていたら、漏水かもしれません。そのような場合は家中の水栓を閉めて、水道メーターをのぞいてください。青いプラスチックのふたをあけますと、メーターがありますので、丸い円盤を集中して見てください。もし、漏水していれば、ゆっくりと円盤がまわります。漏水を放って置くと、水が基礎にまわり不動沈下の原因になります。 14、リフォームは無許可で営業できる。 500万以下の普通のリフォームは許可、資格、届出ともいりません。そのため建築の経験が全くない素人でも悪徳業者でも営業できます。このような人たちがトラブルの増加をもたらしているようです。万が一、トラブルに巻き込まれてしまいましたら第三者機関に相談しましょう。 15、飛び込みの営業で困ったら 永いお付き合いをしているお客様から次のような電話がよくかかってきます。「瓦が割れているっていわれたので見にきて欲しい。」「棟のトタンがずれてるっいわれたので見にきてほしい」
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